多様性とは?朝井リョウ『正欲』読んだ感想

書籍紹介

こんにちは。

読書好き理学療法士のtakeです!

最近朝井リョウさんの『正欲』を読みました。

朝井リョウさんといえば、映画何者で有名な方ですが、僕は朝井リョウ作品は見たことがなく正欲がデビュー戦となりました。

デビューにしてはやや重めな作品だった気がしましたが、僕は好きな作品でしたよ!

この本は、表紙にあらすじが書いていなくて、内容が予想できないところがとても面白いと
思いましたね。逆に気になって手に取ってしまいました!

あらすじを読むとこによる、考えの偏りを減らすためなのかはわかりませんが、多様性がテーマになっているこの作品と少しリンクする部分があるような気がしました。

あらすじ

主な登場人物

  • 小学生の息子を持つ検事、啓善
  • 寝具売り場で働く女性、夏月
  • 夏月の中学の同級生、佳道
  • 容姿にコンプレックスを抱える大学生、八重子
  • 八重子と同じ大学に通う、大也

冒頭から上記の内2人、その他1人が児童ポルノ摘発により逮捕される所から始まります。

彼らがなぜ捕まったのか、逮捕されるまでの経緯が徐々に明らかになっていくという物語です。

その中で、彼ら以外のマジョリティやマイノリティの視点などいろいろな角度から進んでいきます。

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感想

全体を通した感想としては

あまり読んだことがない作品でおもしろかったです!

本作のテーマともいえる多様性という言葉、読んだ後では感じ方が少し変わるような気がします

本作で印象に残った言葉で、

「多様性という言葉が生んだものの一つに”おめでたさ”があるような気がします」

「これらは結局、マイノリティの中のマジョリティにしか当てはまらない言葉」

新潮文庫 朝井リョウ 『正欲』より

多様性という言葉は、一見多様な価値観を受容する考えに聞こえますが、マイノリティ側からすれば枠組みにはめ込むような傲慢さが垣間見えるのかもしれません。

本作では、

ノンセクシャルや小児性愛といったマジョリティに属する者、、

マジョリティを嫌う者、、

マジョリティを理解しようとする者、、

など様々な人物が登場します。

登場人物に対しては、僕は感情移入はできなかったというのが正直な感想です。

ただ、読んで感じたことは、人には多様な考え方があり日頃見るニュースなども人を介する限り、偏った内容にもなるだろう。
そんな中でも、どう捉えるかは自分次第なのだと思いましたね。

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まとめ

今回は朝井リョウさんの『正欲』について書かせてもらいました。

映画は小説と構成が少し変わっていましたが、面白かったです!

たくさんの方に、読んでもらいたい作品だと思いましたので、本屋さんに行ったときは手に取ってみてください。

朝井リョウさんの小説でおすすめがあれば、ぜひコメントの方で教えてください!

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